2007年10月18日

Mission2電波塔偵察作戦(後編)

Mission2電波塔偵察作戦(後編)


前編からの続き。


最後の写真を撮り終わり、我々は撤収準備を始めた。

我々は、尾根を下って50mの間隔ほどの間隔をあけながら移動していた。
数mごとに周囲を見渡し、全方向を警戒する。

私は突然不穏な気配を感じ、停止の合図を出した。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)


どうやら近くで物音がする。全員が近くの茂みに身を隠し警戒する。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)


現れたのは初老の遊牧民の男だった。国境近くとはいえ遊牧民がいるのは事前情報で知っていたが、任務中に出会うとは運が悪い。
通信係が事情を司令部に話そうとしたとき、不意に甲高いノイズが通信機から放たれた。男がはっきりとこちらの方向を向く。と、姿が消えた。どうやら伏せたようだ。明らかに訓練を積んだ者の反応速度だ。

私は通信兵に顔を向けた、通信機の様子を知りたかったが、故障したらしく通信係が肩をすくめた。敵と思われるものに我々の存在が知られた以上、早々に撤退しなければならない。
我々は、男の消えた方向とは逆に向かって撤退を始めた・・・。


遊牧民に変装したテロリストは既に仲間に我々の存在を伝えていたようだ。
開けた草原を駆け抜ける際に、テロリストが山間部より迫撃砲を撃ち上げる。
我々のすぐ近くで榴弾が近くで炸裂した。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)


我々は森の奥に姿を隠した。迫撃砲はもう撃ってこない。しかし、複数のピックアップトラックが山道に見えた。荷台にも男達が乗り、1個小隊以上の人数がこっちにやってくる。


我々は、敵を足止めするためのブービートラップを作ることにした。ワザと草を踏み荒らした道の脇に、手榴弾を木に括り付ける。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

伍長が「お前の有用性を証明してくれ」、そう言って手榴弾をなでている。
ネットばかりやりすぎて人格が壊れているようだ。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

ワイヤーのテンションとピンの角度を調整する。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)


訓練通りの動きで、3分と掛からずにトラップを3つ設置した。
再び、プローン体勢で敵の動きを見る。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

第1トラップ、獣道に設置。





・・・突破された。荒らし方が不自然だったか!?しかし気づいてはいないようだ。


第2トラップ、浅い窪地の中。







・・・炸裂!複数の悲鳴、そして怒りを表すような銃声。


第3トラップ、窪地から続く獣道。






再び炸裂!パニックになった男達の怒号。
辺りかまわずカラシニコフ突撃銃を乱射している者や、仲間の屍を踏み越えて走っている奴らもいる。

身を潜めている我々の近くまで、5~6人の男達が走ってきた。しかし、突撃銃を持っているのは2人だけで、後は巨大なククリナイフのようなものを持っているだけだ。

「手榴弾!」
私が叫ぶ。すると草むらから、3つの黒塊が男達に飛んでいった。

炸裂する手榴弾。この隙を逃さずに行動する。

「撤退!」 、我々はセンターピールテクニックを使い後退していく。
私が伍長の背中を叩くと、数発撃った後連射を行う。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
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Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)


我々の足が止まった。気づけば同盟国の国境付近まで来ていたのだ。
ここからは国境沿いに進み、テロリスト達から逃れなければならない。
先ほどの、トラップと銃撃で複数のテロリストを倒したが、20人以上は追いかけてきている。

偵察部隊である我々が見つかった以上、作戦は失敗だ。
通信機は故障しており、司令部との交信もできない。
通信機があれば空爆要請も可能なのだが・・・。
だが、悔やむより先にやるべきことがある。

私は、仲間を一箇所に集めた。必要最低限の装備になり、山を下って同盟国の一番近い軍事基地まで行軍するのだ。
「諸君。我々は窮地に立たされている、今後の作戦こう--」
ププッ、プルー、ププッ、プルー
聞きなれたアクションドラマの着信音。

私は、静かに音の主を見た・・・。

「えっ!HENTAIサイト?いや見てないですよ。架空請求ですか?」
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

伍長!!!貴様、任務の最中に携帯とは!このマスカキフ○ック野郎!」
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

「って、待てよ。携帯通じるのか?伍長?」
「バリ3スっよ」
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

私は、自分のこめかみがヒクつくのを感じた。
「だったら司令部にとっとと電話しろ!空爆要請だ!」
「サッ、サー、イエッサー!!」
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)


空爆要請後、敵にありったけの弾をぶち込む。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
ピールテクニックを駆使し、途切れることなく射撃を続ける。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

空爆区域から逃れるため、我々は走り出した。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

「伍長!スモークは焚いたな!」「焚きました!」
Mission2電波塔偵察作戦(後編)

味方の航空機が空を切って現れる。
Mission2電波塔偵察作戦(後編)


「ファック・ゼム!」「ガン・ホー!」口々に叫んでいると、我々の後方で爆発音が轟いた。Mission2電波塔偵察作戦(後編)

我々は辛くも空爆区域からの脱出に成功した。
作戦は失敗だったが、負傷者や一般人の被害が無かっただけで良しとしよう。

世界に吹き荒れる半軍事組織のテロによる危機。
USMC武装偵察隊”FORCE・RECON”の戦いは終わることを知らない・・・。





・・・以上です。
最後はFORCE・RECON関係ないじゃん!
撮影&技術提供してくれた方々に多謝多謝。
迫力ある画像ができました。




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Posted by 少佐  at 16:25 │Comments(4)任務
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この記事へのコメント
クレジットカードを忘れたのが悔やまれますw
Posted by SSgt. C. N. Hathcock at 2007年10月18日 23:08
最後の爆撃も迫力ありますね、気のせいか少佐がにやけてるようにも、走るのに必死で歯を食いしばってるかのようにもみえます。
Posted by kom at 2007年10月20日 22:40
>kom 様
コメントありがとうございます!
少佐はにやけているのではありませんよ~。

隊員紹介から引用すると、
“完全装備だと行動半径は100m、
登坂能力5度、最大速度3km/hとなさけない”

つまり必死なのです(笑
Posted by 伍長 at 2007年10月21日 09:24
携帯で航空支援を頼めるとは、流石FORCE・RECONですね。
A-10(?)と爆発のエフェクトがカッコいいです。
Posted by ダイコク at 2007年10月22日 23:24
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