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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年02月02日

"search and rescue"

どもども、日々目の前のことに振り回されっぱなしの伍長です。




先週のことですが、青森市のアウトドアショップが主催する雪崩事故防止講習に参加してきました。

講習内容は・・・

・雪崩発生のメカニズム
・ビーコンの使い方 
・雪崩の発生したケース
・雪崩危険判別法
・ゾンデの使い方と実技
・雪中埋没体験 
・行動判断(ハートファイティング)
・ビバーク(無泊避難)
・雪崩事故シュミレーション
・事故現場でのCPR(心肺蘇生法)とファーストエイド
・雪上運搬法と訓練

これらを2日間使って座学+実技で学習し、最後に想定訓練を行いました。
宿泊場所は、日本三秘湯の谷内温泉です。
趣のある家屋に、湯船の下から沸き上がる温泉。
カランの使い勝手が悪いのはご愛嬌w



1日目の午前中は講義
午後からは、ビーコン及びゾンデの使い方を学びます。

レンタルしたマムート製のビーコンを使用し、探索中


ゾンデ(プロープともいいます)の実技


ビーコンを座布団に入れたものを探索しますが、なかなか見つかりません・・・。
密着体型で2回目の探索でヒット!


ツェルト(簡易テント)を使用してのビバーク



スキー板やストック、スノーシューなど携行品を使用し、素早く設営します。
スノーシャベルを使えば、ツェルト下部を掘ることでより快適に。
ここまでで1日目は終了


夕食は、山菜と山魚、そして山芋の汁?

健康的な和食でしたw


夕食後も講義が始まります。


今度は搬送技術を学びます。
スキー板を使用したソリの作り方やロープワーク。
シートに包まれた座布団が、亀甲縛りにみえるような・・・w


その後はお酒を飲みながらの山男達の語らいです。
貴重な話がたくさん聞けました。
みんなイビキが凄かったですがね・・・(-_-;)


2日目は積層観察から始まりです。気温はー6℃




スノーソーとスノーシャベル(専用品でなくても可)を使い、雪の積層を観察します。
目で見てわかる弱層もあれば、叩いて刺激を与えなとわからない弱層も有ります。
ルーペで観察し、ザラメ雪があればそこが弱層になる確率が高いと言えます。


当日の伍長

皆さんと比べると、なんか軽装w


埋没訓練中

雪の壁に穴を開け、頭を入れたあとは雪をかける→プレス→雪をかけるを繰り返します。
空気は30分ほど持ちますが、圧雪は重く全く身動きは取れません。
暗闇の中、ゾンデで体中をツンツンされますw
恐怖感だけがあり、埋没の恐ろしさが体験できます。


2日目午後は想定訓練です。気温は-8℃
①雪崩事故の救助を要請された場合
②自分たちが、雪崩事故にあった場合
この2つのケースに対応し、タイムアタックを行います。

1枚目の写真は消失点(救助者を見失った場所)から見下ろしています。


2枚目の写真はデブリ(雪崩が止まった場所)から見上げています。


写真に写っているのは消防士が主体のEXTREMEチーム




声がけ、連携、無線連絡全てが高いレベルでした。
致死率が急激に上がる15分のタイムリミットを3分以上残し、無事救出。
講師がけが人になるというアドリブを入れても、対応していました。
要救助者(人形)にはいろんな症状が貼ってあり、適切な対応を取らない限り、講師からOKがもらえません。


一方、我々一般人主体の亀さんチームは①にはなんとか対応出来ましたが、②では救助に時間がかかりすぎました。
役割分担と判断力がまだまだでしたね。


サバゲやミリタリーとは一切関係ない内容でしたが、週末特殊部隊な伍長としてはいい経験が出来ました。
ちなみに、雪崩が起きそうなところは、行 き ま せ ん w
  

Posted by 少佐  at 22:43Comments(3)訓練