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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年09月15日

「オーガストウォーズ」と「5デイズ」その2

さて映画のキャッチコピーは、オーガストウォーズ「その日世界は二つに分かれた。5デイズ「運命の5日間、彼らはそこでなにを見た。」で、カバー写真も、かたやロボット戦争風、かたやシリアスな感じでまったく異質な映画のよう。




しかし、オーガストウォーズはカバーに騙されてはいけません。確かに、ロボットはでてきますが、それは少年の妄想シーンのみで、南オセチア紛争でのロシア軍とグルジア軍のリアルな戦闘が描かれています。また、「オーガストウォーズ」は戦場に取り残された子供を救いに行く母が主人公で、「5デイズ」は戦場ジャーナリストが主人公と、民間人の視点から描いている点は、似てるところ。

二つの映画を見て感じたことは、同じ戦争を描いても、製作国が違えばまったく違う戦争になるということです。ロシア映画の「オーガストウォーズ」は、グルジア軍の先制攻撃(砲撃)により多数の民間人が殺されるシーンがあり、アメリカ映画の「5デイズ」は、ロシア軍がいきなりグルジアの街を空爆して民間人を殺し、さらに傭兵(民兵?)がグルジア人を虐殺するシーンがあります。

どちらも自分側が正義で、敵は悪という描かれ方。まるで、二次大戦前の日本やアメリカの国威掲揚映画のようです。まあ、今も昔も、一方から見ただけでは、真実は見えないということでしょうか。例えば、われわれから見れば、イスラムのテロリストは悪ですが、イスラム教徒から見れば欧米の方が悪なのでしょうか?お互いが、客観的に理性的に物事を見ることができれば、いつかは戦争もなくなるのでしょうか。

ともかく、どちらの映画も見て損はない映画です。ミリタリー好きにも満足が得られる、戦争映画だと思います。

「オーガストウォーズ」






ちなみに、戦車と歩兵が連携して戦うシーンなどは、なかなかわかってるって感じ。この映画見るとロシア軍装備(特にゴルカ着てる偵察隊、空挺部隊か?がかっこいい)でサバゲやりたくなってしまうかも^^、余談ですが、主人公はロシア美人でよいw あと、ロボットのシーンはいらない(´Д` )

「5デイズ」



元ソ連邦だけあり、グルジア軍も軍服を除いてソ連軍の戦車や火器を使ってる。圧倒的なロシア軍に対するグルジア軍の奮闘が見もの。なお「オーガストウォーズ」では、グルジア兵はM4系を使っていて、西側の援助を強調させているようだ。

ちなみに、2008年の南オセチア紛争は、あまり記憶に残ってないのだが、開戦とほぼ同時に北京オリンピックが始まり、マスコミの露出が少なかったのでしょう。どちらが先にしかけたのかはわかりませんが、わざとオリンピックに合わせたとしか思えません。














  

Posted by 少佐  at 13:00Comments(0)映画

2014年09月15日

「オーガストウォーズ」と「5デイズ」



なにかおもしろそうな戦争物の映画ないかと思って、たまたま借りた2本のDVD。偶然にも同じ戦争を扱った映画でした。しかも別々の側から描いた映画でした。

どちらも2008年の※南オセチア紛争を描いている。

※別名 ロシア・グルジア戦争、8月戦争 (August War)や5日間戦争 (Five-Day War)とも呼ばれる
グルジア国の中にある南オセチア地区とアブハジア地区の独立をめぐって戦われた、グルジア対ロシア(南オセチアやアブハジアの義勇軍も参加)の戦争。結果、アメリカの支援を受けられなかったグルジアは、アブハジアおよび南オセチアの一部にあった支配権を失った。

「オーガストウォーズ」はロシア映画でロシア軍全面協力のもと、本物の戦車(鎧のようなリアクティブアーマーをまとったT72)やヘリ(ハインド)を使って撮影。かたや「5デイズ」はアメリカ映画でグルジア軍の協力のもと、やはり本物の戦車やヘリがでてきて、戦場のリアル感がどちらもよくでている。

「オーガストウォーズ」



「5デイズ」



続く









  

Posted by 少佐  at 01:53Comments(0)映画

2014年07月29日

ゴジラ2014



ハリウッドの新作ゴジラ見たよお。すごがったよお。前のハリウッドゴジラも悪くはなかったけど、日本のゴジラとは大分違ってた。
今回のゴジラは、人目でゴジラってわかるかっこよさ。

せっかくなので、3Dで見たけど、ちょっと目が疲れてしまったね。アバターの時はそんなことなかったけど、夜のシーン多かったせいか?





ガキのころ、初代ゴジラ見て、怖くて夢にでてきたもんだが、その後、怖さを持ったゴジラは見れなかった。初代ゴジラを今見ても、ストーリーはすばらしいが、いかんせん作り物感があって、迫力が・・・

最新のCG使った迫力のあるゴジラを待ってたよ。今回は期待どおりのでき、泳ぐシーンなんかも超かっこよい。
ネタバレになるので、詳しくは書かないが、ストーリーは思ってたのとは、違ってたけど、これはこれでおもしろかった。
地震、津波、原発事故等、3.11を思い出すようなシーンもあり、ゴジラのシーンだけでなくド迫力なシーンの連続。
米軍も全面協力という感じでミリタリーファンも楽しめるが、M4でゴジラ撃っても、銀ダンで撃たれたぐらいも感じないって気がしますが・・・



まあ、見て損はない映画ですね。










  

Posted by 少佐  at 22:49Comments(0)映画

2014年03月31日

ローン・サバイバーを見て

最近気になってしょうがないのが、マレーシア航空失踪事件。情報を小出しして、捜索活動を妨害してるかのような対応をとるマレーシア政府。吠える40度とかいうとんでもない海域に墜落したようで、真実は闇に消えるのか・・・・

で全然関係ありませんが、増税前の今日。あわてて今シーズン用のBB弾を買いだめした少佐です。庶民のささやかな抵抗です(`・ω・´)。



さて、本題は、最近見た映画「ローン・サバイバー」の話ですが、一応ネタバレ注意


映画館で映画見るのはひさしぶりでしたが、アフガンでの特殊部隊の実話もんってことで、これは見ねばと思い、行ってきました。

戦争映画と言いながら、戦闘シーンがわずかという映画も多いので、どうかなと思ってましたが、これは戦闘シーンたっぷりでよかったあ(´∀`)音と映像に迫力があって、崖から転げるシーンとか思わずうなってしまいました。

この映画は、シールズのスペシャルリコンチーム4人対タリバン200人の壮絶な戦いが描かれています。

簡単にいうと、タリバン幹部殺害のための作戦「レッド・ウィングス作戦」で、偵察任務を行った4人のシールズの隊員たちが、タリバン幹部発見後、無線連絡がうまくできないために、山に潜伏中だったところを、現地のヤギ飼いの家族(老人と若者と少年)に見つかってしまう。
さて、ここから事態が悪化していく。

あれ、なんか似たようなシュチュエーションで思い出した。湾岸戦争でのSASの悲劇を描いた「ブラヴォー・ツー・ゼロ」って映画。
こちらは砂漠の真ん中で、スカッドミサイル捜索中に羊飼いの少年に見つかってしまい、そのあとイラク軍から必死に逃げるというお話。
無線連絡がとれなかったというとこまで似てる。世界最強とも言われる特殊部隊でさえ、バックアップが絶たれた状態では、厳しい状況に置かれるという悲惨な映画でしたね。


話を「ローン・サバイバー」にもどしますが、シールズの特殊偵察隊は、ヤギ飼いを拘束してしまって、マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』にもでてくる、究極の選択をしなければならなくなる。

1.このまま逃がす(タリバンに報告されるかもしれない) 2.拘束したまま放置する(寒さで死ぬかもしれない) 3.口封じのため殺す

4人は議論するが、隊長は、ROEに従いヤギ飼いを逃がします。

これが映画を見たあと、ずっと気になってしまうのですが、2と3の選択肢ってありなの?それやったら戦争犯罪人じゃないかなあ。
かといって、そのまま、逃がすと自分たちが危険にさらされるわけで、自分だったらどうするかと考えたとき、無線連絡がつくところまで、一緒に連れて行き、応援がくるか、救出のへりがきた時点で解放する。または、2チームに分かれ、1チームがその場でヤギ飼いを見張り、もう1チームが、連絡を取るため移動する。

実際の状況は、どうだったかわかりませんが、偵察中に民間人に遭遇することは、想定内のことだから、その場になって議論すること事態おかしいと思った少佐でした。

それから、「ブラヴォー・ツー・ゼロ」も「ローン・サバイバー」も、連絡がつかないということで、状況が悪くなってしまうわけですが、日常でも携帯が発達しすぎて、いざ使えない状態になると大混乱(311の時とか)になってしまう。あまりにもハイテクにたよりすぎると、ちょっとしたトラブルに対処できなくなるのではないでしょうか。これが、山歩きや海でのレジャー、ましてや戦場では命とりになるのでしょう。

ともかく、サバゲやミリタリーが趣味の人が見て損はない映画だと思います。











  

Posted by 少佐  at 22:36Comments(2)映画

2013年02月21日

ゼロ・ダーク・サーティ




「ゼロ・ダーク・サーティ」見てきました。監督が『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグローって決まった時から、もう期待はしてませんでしたが、Operation Neptune Spear ビンラディン殺害作戦を描いた映画なので、とにかく見ましたよ。

前半は、だらだらと拷問シーンが続いたり、眠たくなるような展開。しかし、ビンラディンの連絡係の本名が判明したあたりから、緊迫感がある展開に、そして、クライマックスは当然、デブグルによる作戦シーン。何分だったのかわかりませんが、もうちっと見たかったなあ~

CIAの女性分析官が主役ですから、シールズは、完全に脇役なんですーー; 

 

とはいっても、作戦直後、あれこれネットを調べたり、ドキュメンタリーを見たりしたけど、やっと映像化されたシーンは感動ものでしたね。詳しく書くとネタばれにあんるので、あとは劇場で見てください。



装備で言えば、この4眼のナイトビジョン GPNVG18(Ground Panoramic Night Vision Goggle 18 )
が最先端の特殊部隊っぽくてよいですね。



上にあげてるとなんか、サムライのカブト?八つ墓村?



ところで、映画を見てあらためて、ビンラディン殺害作戦に疑問が湧いてきました。
公式には、機密保持のため、パキスタン政府に事前通告なしで作戦は遂行されたとなってます。

たしかにステルスヘリを使って低空飛行をすれば、レーダーにはひっかからないでしょうが、アボッタバードは、大きな町であり、ビンラディンの隠れ家のまわりこそ、畑ですが、50mも離れていないところに人家がたくさんあります。1.3キロ離れたところには、士官学校があり、軍人も多くすんでいる町だそうです。

そんな場所で、40分もの間、どうして隠密に作戦は遂行できたのでしょうか?ヘリが来て(しかも1機は墜落)、銃声やエントリー時の爆発音が響く中、なぜパキスタンの警察や、軍が作戦中に現れなかったのか?映画の中では住民をデブグル隊員が威嚇するシーンがありましたが、武装した警察や軍がくれば、戦闘はまぬがれなかったはず。ところが、報道でもそんなトラブルは一切なかったということです。

さらに、ステルスは1機墜落したため、チヌークが回収しに来るわけですが、レーダーにも探知されてよく無事に帰還できたもんだと。

そもそも、山ん中じゃないんだから、目立たない車にのり、現場に行き、私服姿の隊員が地上から突入したほうが、もっと簡単だったような気がします。パキスタンは敵国ではないし、アメリカ大使館やCIAの支局まである国なので、特殊部隊の隊員を送り込むのに問題があるとは考えられない。現実に武装したCIAの工作員は、この時点でパキスタンにいたわけです。


さらに最大の謎は、ビンラディンの死体を海に捨てたことですね。イスラム教徒に配慮するなら、土に埋葬するのが普通なのに、なぜ反発を買ってまで、海に捨てたのか?死体を掘り起こされるとまずいことでもあったのでしょうか?

いつか真実が明かされることを期待します。



  

Posted by 少佐  at 22:31Comments(4)映画