2012年08月12日
「戦争に行った熊」熊のヴォイテク伍長
昨日NHKのEテレで「戦争に行った熊」という番組やってたんですが、熊が第二次大戦のポーランド軍兵士として、戦場に行ったという話です。
第二次大戦時、ポーランドはドイツとソ連によって分割統治されたわけですが、ソ連は多くのポーランド人をソ連の強制収容所に、閉じ込めました。その後、ドイツとソ連が戦争になったため、ソ連はポーランド人を開放し連合軍に参加させるのですが、ソ連から中東に移動する途中のイランで、ポーランド軍の女性がイラン人から小熊を買い取ったのです。
小熊はヴォイテクと名付けられ、みんなのアイドルになりました。野営中の夜は、いつも歩哨のそばにいて部隊を守ってくれたとそうです。
その後、イタリアに移動する船に載せるため（英軍が熊を船に載せることを拒否されたため）ポーランド第2軍団の将軍によって、ポーランド第2軍団第22弾薬補給中隊に配属され伍長の階級を与えられました。
イタリアでは、モンテ・カッシーノの戦いにおいて、弾薬を運び部隊を助けました。戦後、ポーランドはドイツから開放されたわけですが、またもやソ連によって占領され、イギリス軍とともに戦ったポーランド軍兵士たちは、祖国に帰れなくなりました。
そのため、ヴォイテクも部隊とともにイギリスにわたりましたが、ポーランド軍が解散したため、ヴォイテクは動物園で保護されることになり、生涯をそこで過ごしたそうです。
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