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Posted by ミリタリーブログ  at 

2007年09月10日

偵察訓練

極東アジアの某国、我々3rd FORCE RECONは定例の偵察訓練を行っていた。
今回は、個々の偵察・撤退能力の向上を図るため、普段は6人の偵察隊を広範囲に散開し、RV地点を目指す。私、伍長はライフルマンとしてチームのバックアップを行っているが、個別の偵察訓練は初めてだ。仲間と別れた私には、これから教官達の巧みな追跡で苦しめられるのだろう。



広い原生林の中には投棄されたような工場跡があった。ここが、仮想敵の活動地点だ。
突然、ドーンという、大きな破裂音がした。この空砲が敵の襲来の合図だ。




ブッシュに身を隠すために走り出す。地図上では川がある。川沿いの茂みに沿って移動をすれば見つかる確率は減るだろう。


ぬかるんだ川沿いを進む、足が取られ思うように進まない。


川沿いを進んでいると、チーム用の特小無線機が鳴った。「教官達が犬を放ったぞ」
仕方ない、川に入るとするか。


水は冷たく、すぐにゴアテックスブーツに浸水してきた。うっそうと生い茂る原生林のせいで視界は暗い。その代わり、林の外にいる人間には私の姿は見えないはずだ。




ふいに、近くで物音がした。反射的に銃口を向ける。


上方で鳥が飛び立っていった。私は苦笑し、銃を下ろす。ここから2キロ先のRV地点まで、何があるのか分からない。


私は再び歩き始めた、仲間達と出会うために・・・。  

Posted by 少佐  at 13:23Comments(10)訓練